6 posts tagged “tv”
これも放送/通信ネタ。インプレスR&Dでの「ビッグ対談:放送・通信融合を語る!」と題した慶應の村井先生と早稲田の亀山先生の対談。
6月28日に行ってきた「SiliconLIVE!フォーラム2006」のレポートが日本SGIのサイトに上がっていた。
・レポート(4) 放送と通信の連携はどこまで進んだのか。そして、どこへ進もうとしているのか
まとめの辺りをちょっと補っておくと、コーディネーターの吉井氏が1929年の挿し絵を出して「この絵にはリモコンが無い」とコメントしたはず。これはとても大事な点。リモコンこそが放送の主導権を消費者に移行させるきっかけとなったツールなのだから。一方的に押し付けられる“放送”では無くて、視聴者がコンテンツに積極的に関われる“通信技術”の先祖という事。
生放送を見て、今も再放送を見ているNFLスーパーボウル。今回の放送はテレビ放送の技術革新という面では目新しいものは無かったが、デビューして4年目になるのかな、CBSの360°全周囲カメラシステム「EYE VISION」が地味ではあるが着実な進歩をしていた。
中継放送はHD(16:9)で行われていたのだが、EYE VISIONの時だけSD(4:3)に画面が切り替わってしまうのはまあ仕方がない。30台以上のカメラを連携させるシステムだけに、まだHDには移行できないのだろう。ただし、SDとはいえデビュー当時のような荒い画像ではなく、十分鑑賞に堪えうるクオリティに成長していたのは喜ばしい。
ゲームの中でEYE VISIONが有効なシーンが少なかったせいか登場回数が非常に少なかったが、これからのこのシステムの有効活用方法として、EYE VISIONを構成する全てのカメラの映像をインターネットで流してはどうだろうか?300Kbpsくらいのストリームを30本流しても9Mbpsだから、近頃の家庭に入っている高速なADLSや光ファイバなら帯域的には問題ない。サーバの負担は膨大だけど。そしてPC側でスイッチングのアプリケーションを用意して、視聴者に自由に映像をスイッチングさせるのだ。様々な権利が絡んでいるから実現は難しいと思うけど、もし可能になれば、それこそが臨場感っていうものだよね。ヴァーチャルリアリティへの現実的な第一歩としてCBSにちょっとだけ期待しておく。
早起きして朝5時からNFLプレーオフの「コルツ vs ペイトリオッツ」を観た。CBS配給の映像をNHK BS1とGAORAとで放送していたので、最初は交互に見ていたが、NHKの実況の頭の悪さにウンザリして、後半からはほとんどGAORAばかりになってしまった。やっぱりGAORAの実況・解説コンビのちょっとひねくれているけど奥の深い会話は聞いていて楽しい。ザッピングしていて気づいた点は以下の通り。
- NHK BSのほうが明らかにコントラストが高く、クロマも豊か。GAORAは全体的に白っぽい画像で色彩も乏しく寒々とした印象。実は現地マサチューセッツ州フォックスボロ(ボストンの近く?)では氷点下で雪も降っていたので、たぶんGAORAの方が現地の風景に近いのではないか。NHKの映像はフィールドの芝生も青々としていて、とても氷点下の試合には見えない。
- NHK BSのほうが明らかに雪が少ない。GAORAでは結構吹雪いているのに、NHKの映像だけ見ると細かに舞っている雪は無くなっていて、直線的に振る大粒の雪だけが画面に残っているので、まるでみぞれが降っているように見える。これは多分TBC(Time Base Corrector)の設定の問題だろう。NHK側のスレッショルドの設定が今回の気象条件とマッチしていないため、柔らかに舞う雪が「ノイズ」として消去されてしまったのではないか。画像圧縮の影響の可能性もあるが、TBCが怪しいと思う。この件もGAORAが現地状況に忠実ではないだろうか。そのせいか、後半、雪が降り止むのがNHKの方が早かった(笑)。
- GAORAの放送がNHKに比べて約2秒遅れている。BSとCSの違いや、局内での送れ等が総合された結果と思われるが、NHKを見ていて、良い場面があったらGAORAに切り替えると瞬間的な「インスタント・リプレイ」が楽しめる(笑)。
- 「バーチャル10ヤードライン」がいつになくクッキリはっきり。非常にシャープなエッジで、選手のアルファもきれいに抜けていたのだが、雪が降り積もってきてからは合成が難しくなったのか、あまり画面に登場しなくなった。
試合自体も大変面白く、最後までハラハラさせられたし、スナップミスをパンターがイリーガルキックしてセイフティしてしまい2点献上など珍しいプレーも見ることが出来た。コルツのQBペイトン・マニング嫌いにとっては素晴らしい3時間だった。
昨日の夜は地上波各局はほぼ選挙特番だったが、速報や中継のシステムに局による違いが現われていて面白かった。高画質・高精細だったのはNHK。一見平凡な画面だが、色使いも派手すぎず、CGのつぶれも無く、明らかにトップクラスのクオリティ。高価なスキャンコンバータを使っているのだろう。残念なのは、BS-HiVisionとSDとで同じ番組だったこと。HDならではの開票速報システムが作れたのではないかと思う。それと、ザッピングしていたせいか、国会議事堂を模した大規模なバーチャルセットを見ることが出来なかった。残念。
日本テレビは醜悪なデザイン。いわゆるガキっぽくてセンスの感じられない書体や色使いだ。タイトルセーフエリアが他の局と違っていて、早い時間の画面上部のテロップは、安いブラウン管テレビでは半分くらい隠れていた。遅い時間では問題なく表示されていたが、クレームでもあったのだろうか。たぶん液晶やプラズマテレビの表示エリアを優先しているのだろう。ひどいデザインだが、スキャンコンバータは良いのを使っているらしく、絵のつぶれはあまり無かった。
TBSはCGがなぜかWindows XPの「Luna」インターフェースっぽくて、あの色調やデザインが好きな人には評判が良かったのでは。NHKに似たデザインで独創性もあまり感じられない。
フジテレビは、お台場移転のタイミングがあだとなって、今や機材は他局よりも古くなっている。スキャンコンバートも性能が低いようで、テロップや顔写真のつぶれがひどく、エッジも汚い。そのくせ派手なCGの演出(フレア等)をするから、見ていて痛々しい。
テレビ朝日は政党を示す書体の選択の時点で既にアウト。どうしてあんな手書き風の書体を選ぶかなあ。CGに立体感が無いのはこの局だけだし。スキャンコンバータは高性能なようだが、表示するコンテンツがあれじゃあ、宝の持ち腐れだ。
テレビ東京は見ていない。
スキャンコンバータの性能順に並べると、NHK > 日テレ = テレ朝 > TBS > フジ って感じ。あくまで主観だし選挙特番だけだから、他の番組にも通用する評価じゃないのはお分かりのとおり。